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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。
朝目覚めると、顔のすぐ横で「ゴロゴロゴロゴロ」と低音の幸せなサウンドが鳴っている。
目を開けると、そこには「トラ」の顔がある。
いや、正確には、顔というより「鼻」がある。
寝起きの私の顔に、ぺろっと一舐め。
舌のザラつきとぬくもりが混じり合い、目覚まし時計より確実に起きる。
少し遅れて「ライム」が、私の股間を枕にしたまま伸びをする。
これが、私の朝の目覚めである。
猫と私の時間旅行

第二話:キス魔と寝起きをともにして
トラと暮らして数日がたった。いつも犬のライムと猫のトラと一緒に寝ている。このライムも同じ保護施設が実家の男の子だ。男の子と言っても高齢のミニチュアダックスである。トラがおとなしいのか、大人になってくれているのか、ライムが大人なのかはわからないが、喧嘩もせず仲良く遊ぶ。遊ぶときくと聞こえがいいが、お互いの距離を保ちながら同じ部屋で生活できていると言った方がいいかもしれない。このことから、保護施設の人が心配していた「相性があるので合わなければ別々にしてくださいね」の言葉は私の中から消えた。
ライムは、なぜか股間で寝る。そう、股間を枕がわりにして寝るのだ。大の字で寝ている私の股間で寝るのできっと側から見たら面白い光景だろうが、残念ながら自分では見ることができない。そして、トラは顔の横で「ゴロゴロ」と鳴きながら時折私の顔を舐めて寝る。まるで目を瞑ると人の子がよこで甘えながら寝ているかのように寝る。いや違うな。かわいこちゃんが、「男性の腕枕で時折キスしながら足を絡めながら寝る」これに近いと思う。猫は戦略的にやっているのか、本能なのか?わからないが、ここ数日で、トラにメロメロである。
この絵を全て人に置き換えると「おじいちゃんが股間を枕にして寝ていて、その横で若い女性がキスしながら足を絡めている」となる。ああ、なんて不思議な光景なのだろう。おじいちゃんが股間で寝て、かわいこちゃんがキスしながら一緒に毎晩寝てくれているのだ。このように、幸福な気持ちで寝ることができるのも、おじいちゃんとかわいこちゃんのお陰である。
しかし、猫という生き物はなんなのだろう。顔を舐めてゴロゴロ言ったかとおもえば、急に立ち上がり走り出して空を見上げる。そして、窓際の暖かいところで寝る。私が、仕事をしていると寂しくなるのか、遠くで「な〜な〜」と人が「ね〜ひまだよ〜あそぼうよ〜」と言っているかのように呼ぶ。手が離せないことはないが、めんどくさいので「遠くから呼ばないでこっちにきなー」というと渋々ゆっくりと歩いてきて、真横で私を見上げて「な〜な〜」とうったえる。まるで、かわいこちゃんがわがままを言っているようで、持ち上げて「どちたの」と問いかけると「な〜」と一言ないたあとにペロりとキスする。これは、戦略だろ?
共に暮らしていると、犬と猫の違いが面白い。一番の違いはトイレだ。犬は、毎日散歩でする習慣を身につけるか、ペットシーツで特定の場所を躾けてさせるといった方法がある。しかし、猫は簡単で躾けなくとも箱の中に砂を入れておけばそこでする。それも、毎日同じ位置でする。これは、子供の頃から犬と共に暮らしてきた私としては、カルチャーショックに近いショックだった。しかし、数日後、部屋の至る所にちょっとだけ濡れたあとが見つかる。それも、一箇所だけでなく数箇所だ。匂いを嗅いでみると「おちっこ」の香りがした。どのように考えてもライムの足が届く場所ではないので、猫のトラの仕業だとわかり調べた。
猫も、そこらじゅうで「スプレーおちっこ」を撒き散らすことを知った。知ると愛おしい。「ああ、君もこの家を自分の陣地にしたいのね。わかるわかる」とほっとする。犬のマーキングも自分のテリトリーを守るための行為なのだが、やはり愛おしい。ふたりを集めて伝える。「大丈夫もう匂いをつけなくてもここは君たちの居場所だよ」といっても彼らの行為は、本能だ。このことから、消臭スプレー行為が、私の習慣になった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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