ぶんばり太郎と私|第一話:何かにつけて踏ん張る小さな頑張り屋

ぶんばり太郎と私|第一話:何かにつけて踏ん張る小さな頑張り屋 アフリカヤマネ
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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

港のとあるペットショップで、小さな頑張り屋と出会った。

水槽の中のチップの上で、必死に両足を踏ん張りながらこちらを見ているアフリカヤマネだ。

小さな体をいっぱいに伸ばし、水槽の縁に手をついて、どうにか届こうと踏ん張っている。

その姿がなんとも愛おしい。

店員に「この子、手の上でも踏ん張りますよ」と言われ、試しに手のひらに乗せてもらうと、すぐに丸くなって眠ってしまった。

ぶんばり太郎と私

第一話:何かにつけて踏ん張る小さな頑張り屋

港の、とあるペットショップで踏ん張る子と出会う。水槽の中のチップの中から踏ん張りながらこちらを見ているアフリカヤマネだ。立ち上がり両手を水槽に当て、水槽の上まで手が届くように、頑張って両足を踏ん張っている姿がかわいらしかった。いつもの店員に聞くと「手の上でも踏ん張りますよ」とのことだったので、手の上に乗せてもらう。すると、手の上で丸くなって気持ちよさそうに寝た。

「踏ん張らないね」と笑いながら店員と話をしていると、立ち上がってこちらを見るために、踏ん張った。大きな耳に小さなちょっと尖った鼻をピクピクさせながら、気になるこちらを見るために、小さな体を踏ん張らせて頑張るのだ。踏ん張る=頑張る。だと思い愛おしくなったので、そのままそっと握りしめて、家に連れ去ろうとしたが、店員に肩を掴まれたので、踏ん張りながら正規の手続きをして帰路。

あまりに小さいので、小型のケージだと隙間から脱走してペット部屋のヌシになりかねないので、30センチ水槽を用意して中に、おがくずを入れて、ペットショップで食べていた昆虫ゼリーを置くための台の上にゼリーと水を設置した。水槽の中に、踏ん張る子をいれる。真っ先に台の下に潜り込んでしばらく出てこないと想像したが違った。昆虫ゼリーの中に飛び込むのではないかといった勢いで、ゼリーを舐め出した。人に慣れていると言うより、人を気にしていないといった感じだ。

しばらく昆虫ゼリーを舐める踏ん張る子を見ながら「昆虫か!」とツッコミを何度も入れる。小さくて、樹液を舐めるカブトムシに容姿こそ似てはいないが、口元を観察すると、ちょっと尖った鼻に生えている髭がピクピクして、カブトムシの触覚に似ていたからだ。昆虫ゼリーを食べ終わりこちらを見上げて踏ん張る。床から踏ん張ってもダメだとわかると、食事台の上に登り踏ん張る。

しかたがないので、手をいれて手のひらをだすと、手の上に乗り親指の先を両手で掴んで踏ん張る。何かにつけて踏ん張るこの子の名前は、「ぶんばり太郎」に決定だ。いつものように直感の第一システムではなく、この子の踏ん張り勝ちである。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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