金ちゃんと私|第一話:袖に忍び込む舐め上手なコンパニオン

金ちゃんと私|第一話:袖に忍び込む舐め上手なコンパニオン カラーラット
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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

港のとあるペットショップで、ちょっとかわいいラットに出会った。

そう、ラットである。

白色で優しい垂れ目をした子。

店員さんにケースから出してもらい、そっと手の上に乗せてもらう。

すると、すすすーっと袖の中に入り込み、くるりと反転して袖口から顔をひょっこり。

「ウインク」までしてくるではないか。

「なんだこのコンパニオンなラットは!」

金ちゃんと私

第一話:袖に忍び込む舐め上手なコンパニオン

 港の、とあるペットショップで、ちょっとかわいいラットにであった。そう、ラットである。白色で優しい垂れ目をしたかわいい子。いつもの店員さんにお願いしてケースから出してもらい手の上に乗せてもらう。すると、すすすーっと袖から服の中に入り込み、くるりと体を反転させて、袖から顔を出してこちらにウインク。「なんだこのコンパニオンなラットは!」ってのが私の第一印象であった。しばらく、店内でラットと遊んだのだが、この子がなんとも言えぬ目をしてこちらを見るのだ。まるで、無邪気な小さな子供が手のひらで遊んでいるようにも見えた。一瞬妖精にも見えるぐらい表情が豊かだった。

私のラットのイメージは、噛み付く、凶暴、慣れないだったので、ちょっとびっくりの体験だ。このまま家に帰ろうかと思えるぐらい懐いているから袖に入れたまま帰ろうとしたら店員に止められた。しかたがないので、正規の手続きであるコンパニオンにお手当を払い帰宅。ケージは、余っているのがあるので、適当なものを出してきて、ラットに入ってもらう。回し車を入れると回す。回した後に必ずこちらを見上げ「ニコリ」と微笑む。水飲みを入れる。ちょっと飲むのに戸惑いながら、上手に飲めるようになるまで見守り、上手に飲めるとこちらを見上げまた、「ニコリ」と微笑む。ショップで食べていたフードをあげると、食べながら「上手に食べれたでしょ?」と言ってほしいような顔をしながら私を見上げてまたまた、「ニコリ」と微笑むのだ。

かわいいのでケージから出して肩に乗せると耳を舐める。これが、たまらなく気持ちが良くて、「あ〜!やめて・・」と近所に聞こえたら困ってしまうような声が漏れる。次は、服の中に侵入してあらゆるツボを甘噛みしたり舐めたりして私の聞かれたら困る声を聞きたがる。こいつ、何者だ?コンパニオン界の舐め上手か?と訳のわからないことを思いながら彼の名前を「金ちゃん」と決めた。「舐め上手」とかにしようと思ったが、「金ちゃん」と私の第一システムが持ってきた名前なので、疑わずこれに決まる。

その日、金ちゃんには、ケージに入ってもらい就寝。朝起きて挨拶しようとしたらケージの入り口が開いている。金ちゃん、中から開けることができたらしい。あわててペット部屋を見渡すといない。もしかして?このコンパニオンは、店員のアレで、我が家に忍び込むために雇われたスパイなのではないか?などと浮かんだけど、たぶん違う。冷静に探すといいた。シマリスのケージの横の高いところから私を見下ろして、「ニコリ」と微笑んでいる。手をそっと持っていくと、すすす〜っと袖から服の中に入り、一瞬で私の肩の上に乗り耳を舐める。「あ〜!やめて・・・」

意地悪なコンパニオンにメロメロである。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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