烏骨鶏と私|第一話:白い羽の小さな茶色い卵

烏骨鶏と私 伴侶動物コラム&体験談
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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

烏骨鶏と出会ってから10年が経ち、つい最近、その幕を下ろした。

最後の烏骨鶏が死んだからだ。

特に悲しいわけではない。

ただ、この10年間の思い出を残しておきたくて、こうしてエッセイを書いている。

烏骨鶏の「うこちゃん」と出会ったのは、雪国のとあるペットショップだった。

烏骨鶏と私

第一話:白い羽の小さな茶色い卵

第一話:白い羽の小さな茶色い卵

烏骨鶏と出会ってから10年が経ったが、つい最近幕を下ろした。数羽いた最後の烏骨鶏が死んだからだ。とくに悲しいわけでもないのだが、思い出をこのエッセイに残そうと思い書いている。烏骨鶏のうこちゃんと出会ったのは、雪国のとあるペットショップだった。家畜として販売されている種の中の一種だったが、烏骨鶏が珍しかったので、店員に、「岡崎と名古屋がいるけど烏骨鶏は中国だけど大丈夫かな?」と聞いて「言葉は通じ無いかも知れませんが、同じニワトリですし・・」といった苦笑いと曖昧な返事を耳に残しながらお迎えした。

その時の我が家の鶏小屋は賑やかで、名古屋コーチンの雄鶏が一羽いて、十二羽名古屋、二羽岡崎、三羽アローカナ、二羽で三羽烏骨鶏を迎えて計二十羽いた。10m2のニワトリ小屋に約30m2の放牧場があり、卵を産む場所は、自由に選べるように、各所に作った。しかし、皆同じところで産むから、毎朝産卵待ちがおきて、待ちきれない女子は、しかたなくその下の産卵場所で産むのだが、そこに仕方なく一羽入って産むと、次に待っていた女子も入って狭い産卵場所で仲良くぎゅうぎゅう詰めになりながら産む。私からしたら最初から分けて産めばいいのにと思うし、他に数箇所あるのになぜこの場所なのだろうと疑問に思うが、彼女たちにもいろいろあるのだろう。

朝、皆が卵を産んでくれたあとに、回収に回るのが私の仕事なのだが、卵も年齢で大きさが決まることをご存知だろうか?若い娘の卵は、一般的にスーパーなどで販売されている、Sサイズで、Mサイズは、一年目ぐらいのピチピチギャルの卵。そして、LやLLは、熟女の卵だと思って間違いない。中身はあまり変わらないので、大きさを選ぶときは用途によって変えるといいと思う。ちなみに、我が家の大御所の卵は、直径五センチを超えるときもあるので、これを見つけると「あ!金の卵発見」と喜ぶ。

烏骨鶏のうこちゃんの卵は、茶色で体に合わせて超小さくて可愛い。うずらの卵よりは大きいが、Sサイズの卵とうずらの卵の中間ぐらいのサイズと思ってもらって間違いない。うこちゃんの初卵(ういらん)を初めて取り上げたときは、黒を期待していたが、小さな小さな茶色い卵だったのを思い出す。名古屋はとても人に懐くが、烏骨鶏は、ずっと最後まで私を警戒していた。しかし、いつも大きな名古屋コーチンの雄鶏の後ろに隠れて、こちらを見ていたのを思い出す。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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