※このページのアイキャッチ画像は、実際の生物の写真ではなく、AIによって生成されたイメージです。
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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。
「デグーさん、一人じゃかわいそうだよね?」
という相方のひとことから、我が家にもう一人お迎えした。
ケージを工夫して、愛を注ぎ、脱走され、こちょこちょして怒られ、そしてまた、目が合う。
「さみ」と「でぐ」、ふたりの暮らしの中で見えてきたのは、“鳴き声で会話しているような”小さな奇跡の連続だった。
デグーと鳴き声で会話できるか?
第二話:さみとでぐ、ふたりのティンカーベル
相方の「デグーさん、一人じゃかわいそうだよね?」この言葉から翌日もう一人目を迎えることとなる。これで、「さみ」と「でぐ」のペアの完成となった。ケージは「でぐ」の入っていたケージに入ってもらうので問題はないのだが、”ペアで暮らす”ということは、子供が生まれるかもしれないことを想定して見守らなけらばいけないということだ。なので、出産用の木箱をもう一つ足してみたり、床材にチモシーを敷き詰めたりと、考えた。
この時のケージレイアウトでユニークなのが、高さのある縦長のケージを二段に仕切り、その一番したの普通ならば三センチぐらいの床をホームセンターなどで販売している三十センチぐらいのプラケースに変更している点だ。これの利点は、ケージが大きくなりそれによって、デグーたちの運動量が上がる。つぎに、深いのでゴミなどが散らからないので、掃除がらくちん。デメリットは、チモシーを敷き詰めるのでコストがかかるってこと。新聞紙でもちぎって入れておけばいいのだろうけど、このときはデグーにメロメロだったので、息子が嫁を連れてきたときの父親や母親のように、我が子を甘やかして出せるだけの金銭を差し出したってとこ。
しかし、数日後ペット部屋の真ん中をテクテクと歩いている「でぐ」と目が合う。「あ!こんにちは!きょうもごきげんですね!」などと挨拶することもなく、「でぐ」は即効で目をそらしてケージの下に潜り込む。相手は”ケージを脱走して遊んでいる”といった負い目があるので逃げるのだろう。ゆっくりとペット部屋の真ん中に座り禁断の乾燥フルーツを一切れもって待つ。待つこと数分。こっそりとケージの下から様子を伺っていたとおもうと、すすすと近寄ってきて、足から登り膝に到着するとこちらを少しだけ見上げ「あれもってるよね?」って顔で見る。「もってるよ」って顔をすると走って手の中に入りもぐもぐと乾燥フルーツを食べる。食べている子を乗せたまま、ケージの入り口まで手を伸ばして中に入れたら終了。
ケージを逃げ出した原因は、入り口の締め忘れでもなく、床に使っていたプラケースの穴。穴が自然に開くわけもないので、デグーが開けたのだが、一晩でかなり大きな穴を開けるのにはびっくりした。穴は、針金などで塞いだ。そこで、今後の対策として、齧れる最初を無くすこと。齧れる最初がなければ、齧り名人のデグーも流石に平面に歯を立てることはできないとの判断。結果は、大成功(たぶん)
ケージに戻された「でぐ」は針金で塞がれた脱走通路をときおり見つめながら、背の高いケージを登ったり降りたり忙しい。メスの「さみ」はいつも木箱に入っているか、木箱の上でチモシーを齧っている。そう、メスは食べているか寝ているかのどちらかである。オスは、我が家に侵入してくる敵がいないかいつも偵察しているような感じだけど、敵などいないので心配しなくてもいいのにと思うけど、本能なのだろうなと感心して見ている。
本能といえばデグーのカップルは仲がいい、太陽の当たる時間になると木箱の上で二人まるたくってお昼寝をしている。この様子を見るとちょっとだけ、ちょっかいを出したくなる。ケージの隙間からちょっと長めのチモシーのふわふわした猫じゃらしのようなやつで、こちょこととくすぐる。「きゅ〜」と鳴く。かわいい。かわいいのでなんどもくすぐる。度が過ぎるとオスの「でぐ」が「きゅーぃ」とちょっと怒ったような、邪魔くさがっているような声をだす。
もし私が、「人とデグーは会話できる?」と聞かれたら、「会話しているように思える瞬間はあるよ?」と真顔で答えると思う。それだけデグーは、表情豊かで、そっと微笑む天使に見間違えるときがあったと思えば、ときには、妖精のように無邪気に飛び回る。そして、ときにティンカーベルのように悪戯をするかわいい子なのである。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
fukumomo3_photo
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