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マカロニマウスと私|第一話:プリプリのシッポと愛のカタチ

港のとあるペットショップで、シッポがマカロニみたいなジャービルと出会った。正式な名前は「オブトアレチネズミ」尾太荒地鼠。しかし、この名前では何やら物騒な印象を受けるからか、ほとんどの人が使わず、代わりに「ファットテイルジャービル」と呼んでいる。でも、私たちは「マカロニマウス」と呼ぶ。理由は単純で、「かわいいから」だ。
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ジャイアントジャービルと私|第一話:ミームを引き継ぐもの

港のとあるペットショップで出会ったジャイアントジャービルとは、もう16年の付き合いになる。途中で遺伝子の繋がりは途切れたが、ミームは残った。私たちは、そのミームを受け継ぎ、新しいジャイアントジャービルに伝え、今に至る。新しいジャイアントジャービルと出会ったのは、雪国のとあるペットショップだった。ジャイアントジャービルは「大きめのジャービル」と分類されるが、私たちの中ではちょっと違う。大きな垂れた目、ずんぐりとした体型。この違いこそがジャイアントジャービルの本質だと信じている。
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リチャ雄と私|第一話:ツンツン欲とツボマッサージ攻撃

港のとあるペットショップで、立ち上がって「キュ〜!」と鳴く子と出会った。リチャードソンジリスだ。寝ている姿は、まるでお腹を出して寝る酔っ払ったお父さんのよう。ちょっとかっこ悪いけど、その白いお腹が妙にかわいくて、ツンツンしたくなる。いつもの店員に「ツンツンしていい?」と尋ねると、「ツンツンしちゃってください」と許可が出た。ワクワクしながら大きな水槽に手を入れようとした。その瞬間——
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ぶんばり太郎と私|第一話:何かにつけて踏ん張る小さな頑張り屋

港のとあるペットショップで、小さな頑張り屋と出会った。水槽の中のチップの上で、必死に両足を踏ん張りながらこちらを見ているアフリカヤマネだ。小さな体をいっぱいに伸ばし、水槽の縁に手をついて、どうにか届こうと踏ん張っている。その姿がなんとも愛おしい。店員に「この子、手の上でも踏ん張りますよ」と言われ、試しに手のひらに乗せてもらうと、すぐに丸くなって眠ってしまった。
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もけと私|第一話:リビングを支配したニワトリとゴールデンハムスター

初めての伴侶動物は、ゴールデンハムスターだった。長毛のゴールデンハムスターだったと記憶している。名前は「もけ」。もけもけと歩くから「もけ」。もけもけとご飯を食べるから「もけ」。食後に、もけ〜っとするから「もけ」。どこを切り取っても「もけ」以外にありえない、そんなのんびりしたハムスターだった。
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フクロモモンガと私|第一話:ハゲ散らかした彼と初孫誕生

港のとあるペットショップで、縦長のケージとフクロモモンガのペアを迎えた。巣箱は柔らかそうなものを二つ用意し、水飲み場も吸水機とは別に小皿に入れて準備万端。ケージの一番下には階段があり、二階が寝室、三階が食事場所となったいや、私が決めたわけではない。フクロモモンガたちがそこを寝床にし、食事場所にしただけのことだ。
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金ちゃんと私|第一話:袖に忍び込む舐め上手なコンパニオン

港のとあるペットショップで、ちょっとかわいいラットに出会った。そう、ラットである。白色で優しい垂れ目をした子。店員さんにケースから出してもらい、そっと手の上に乗せてもらう。すると、すすすーっと袖の中に入り込み、くるりと反転して袖口から顔をひょっこり。「ウインク」までしてくるではないか。「なんだこのコンパニオンなラットは!」
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シマリスと私|第一話:小さな資産家の貯めた宝物

シマリスとの付き合いは長い。出会いがいつだったかなんて忘れてしまうくらい、シマシマはいつも私の近くにいる。ふわふわの尻尾とシマシマ模様の体毛が特徴のかわいいやつなのだが、特に面白いのが「貯める」という習性だ。ひまわりの種をあげると貯める。ナッツをあげると貯める。「これは貯めるとやばくないか?」というものまで貯める。
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チンチラと私|第一話:要塞のような伴侶動物部屋

「もふもふの丸い目をしたかわいい子」これがチンチラを初めて見たときの印象だった。我が家には、エアコン完備の“伴侶動物部屋”がある。365日24時間、室温を25℃に保ち、チンチラだけでなく、暑さや寒さが苦手な伴侶動物たちが快適に暮らせるようにしている。特にチンチラはアンデス山脈の生まれで、低温・低湿度を好むため、夏のエアコンは必須だ。しかし、冬の寒さに弱い子もいるので、一年中エアコンを稼働させている。この“要塞のような伴侶動物部屋”を作ったのには、それなりの理由がある。
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ウサギと私の遺伝子|第一話:かわいさに抗えなかった日

港町のペットショップで、私は運命の出会いを果たした。ケージの中で無邪気に跳ねる小さなウサギ。オレンジ色のふわふわした毛並み、丸い顔、そして驚くほど小さな耳。「かわいい」と思った瞬間、私の遺伝子が暴走を始めた。気づけば、ウサギ用のケージと用品を抱え、3羽のネザーランドドワーフを迎え入れていたのだ。