11年後のレッドリスト|波音の向こうで、沈まない命が踏んばっていた

アルダブラマイマイ 地球生物

※このページのアイキャッチ画像は、実際の生物の写真ではなく、AIによって生成されたイメージです。

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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

2014年、アルダブラマイマイはIUCNレッドリストで【EN:危機】に分類されていました。

11年たった2025年、最新のステータスは、【EN:危機】。

つまりアルダブラマイマイの状況は「沈みゆく島の上で、それでも命は歩みを止めていませんでした」でした。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

参考:https://www.iucnredlist.org/ja

波音の向こうで、沈まない命が踏んばっていた

2014年絶滅危惧種:アルダブラマイマイ【EN:危機】

ほとんどのアルダブラ環礁が海抜1~2メートルであることから、アルダブラマイマイは海面上昇の大きな脅威にさらされている。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

1975年から現在(2025年)までの約50年間を見る。

世界の平均海面水位はおおよそ13cmから15cm程度上昇。

20世紀後半の数十年間は、平均して年間約2mm弱の上昇率である。

アルダブラ環礁はよく保護されており、1976年に特別保護区に、1982年には世界遺産に登録された。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

衛星による精密な観測が可能になった1990年代以降。

年間3mm台、近年では4mm台、場合によっては5mm近い上昇率を観測。

主な原因は、地球温暖化による海水の熱膨張や、氷河・氷床の融解などだ。

レッドリストで見るアルダブラマイマイの”いま”

カテゴリ略称カテゴリ名説明
EX絶滅絶滅したと考えられる種
EW野生絶滅飼育下などで生存している種
CR深刻な危機極度に絶滅の危機にさらされている種
EN危機非常に絶滅の危機にさらされている種
VU危急高い絶滅の危機にさらされている種
NT準絶滅危惧近い将来絶滅の危機にさらされている種
LC低懸念絶滅危惧(CR・EN・VU・NT)の条件を満たしていない種
DDデータ不足十分な情報がないため評価できない種
NE未評価未評価の種

最後に

これを読んで、どのように感じましたか?

「一年で5ミリだろ?」

と、些細なことと捉えますか?

「津波が来たら怖いな…」

と、更なる不安を感じましたか?

感じ方は、十人十色あると思います。

しかし、30cm、あるいはそれ以上の相対的な海面上昇を経験している場所もあることを忘れてはならない。

あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。

アルダブラマイマイに、あなたの5分が届くことを祈ります。

fukumomo3_photo


インスタでは、アルダブラマイマイたちの姿を“図鑑みたいに”並べて見られます。
ビジュアルで伝える命の物語、よかったらのぞいてみてください。
@fukumomo3_redlist

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