11年後のレッドリスト|祈りだけが、空に消えていった

Bale Mountains Treefrog 地球生物

※このページのアイキャッチ画像は、実際の生物の写真ではなく、AIによって生成されたイメージです。

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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

2014年、エチオピアコガシラガエルはIUCNレッドリストで【EN:危機】に分類されていました。

11年たった2025年、最新のステータスは、【CR:深刻な危機】。

つまりエチオピアコガシラガエルの状況は「祈りだけが、空に消えていった」でした。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

参考:https://www.iucnredlist.org/species/57703/16948437

かつて、雲の上に咲いた命

2014年絶滅危惧種:エチオピアコガシラガエル【EN:危機】

このあまり知られていない両生類はエチオピアのベール山に特有の種であり、この山の標高約 3200メートルのひとつの場所のみで発見されている。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

「ヒース」とは?

主にツツジ科(Ericaceae)に属する、常緑の低木。

酸性で栄養の少ない土壌でも育つことができる、たくましい植物。

エチオピアコガシラガエルが生息する大型のヒースの森がつくるせまい帯状帯は、人口や家畜の増加によってその存続がおびやかされている。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

エチオピアで言う「ヒースの森」とは?

低木ではなく、大きな木のように成長したヒースのこと。

エリカ・アルボレア(Tree Heath) といった巨大なヒースの仲間が密集。

レッドリストで見るエチオピアコガシラガエルの”いま”

カテゴリ略称カテゴリ名説明
EX絶滅絶滅したと考えられる種
EW野生絶滅飼育下などで生存している種
CR深刻な危機極度に絶滅の危機にさらされている種
EN危機非常に絶滅の危機にさらされている種
VU危急高い絶滅の危機にさらされている種
NT準絶滅危惧近い将来絶滅の危機にさらされている種
LC低懸念絶滅危惧(CR・EN・VU・NT)の条件を満たしていない種
DDデータ不足十分な情報がないため評価できない種
NE未評価未評価の種

最後に

これを読んでみて、どのように感じましたか?

「それで?なにが言いたいの?」

と、希少な植物に、興味ないですね?

「ヒースの森が消えていることが問題だよね…」

と、バランスの崩れを感じましたか?

感じ方は、千差万別あると思います。

しかし、「ヒースの森」以外にも世界中で大切な森が消えている。

あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。

エチオピアコガシラガエルに、あなたの5分が届くことを祈ります。

fukumomo3_photo


インスタでは、エチオピアコガシラガエルたちの姿を“図鑑みたいに”並べて見られます。
ビジュアルで伝える命の物語、よかったらのぞいてみてください。
@fukumomo3_redlist

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