11年後のレッドリスト|風の中で、かすかに跳ね返していた希望

オオカンガルーネズミ 地球生物

※このページのアイキャッチ画像は、実際の生物の写真ではなく、AIによって生成されたイメージです。

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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

2014年、オオカンガルーネズミ(Dipodomys ingens)は、

IUCNレッドリストで【CR :深刻な危機】に分類されていました。

11年たった2025年、最新のステータスは、【EN:危機】。

つまりオオカンガルーネズミの状況は「風の中で、かすかに跳ね返していた希望」でした。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

参考:https://www.iucnredlist.org/species/6678/220892537

命を追いやったのは、耕作という名の文明だった

2014年絶滅危惧種:オオカンガルーネズミ【CR:深刻な危機】

オオカンガルーネズミは、おもに生息地である砂漠地帯が耕作地として開発されたことにより、20世紀の間に急速に個体数を減らした。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

湿地帯を埋め立てる。

産業機械が稼働する工場が建つ。

結果、湿地帯で生きてきた生物が絶滅した。

耕作地への転換がおさまってきたものの,かつて生息していた地域のわずか2パーセントしか生息地として残っていない。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

砂漠地帯に耕作地を作る。

海水や化石水で巨大な畑が完成。

結果、砂漠地帯で生きてきた生物が絶滅した。

レッドリストで見るオオカンガルーネズミの”いま”

カテゴリ略称カテゴリ名説明
EX絶滅絶滅したと考えられる種
EW野生絶滅飼育下などで生存している種
CR深刻な危機極度に絶滅の危機にさらされている種
EN危機非常に絶滅の危機にさらされている種
VU危急高い絶滅の危機にさらされている種
NT準絶滅危惧近い将来絶滅の危機にさらされている種
LC低懸念絶滅危惧(CR・EN・VU・NT)の条件を満たしていない種
DDデータ不足十分な情報がないため評価できない種
NE未評価未評価の種

最後に

これを読んでみて、どのように感じましたか?

「砂漠地帯の人が怒るぜ?」

と、心配していただけますか?

「人間中心主義って怖い…」

と、人間中心の考えかたに疑問を感じますか?

感じ方は、十人十色あると思います。

しかし、砂漠の緑化は、膨大な化石燃料から成り立っている。

あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。

オオカンガルーネズミに、あなたの5分が届くことを祈ります。

fukumomo3_photo


インスタでは、オオカンガルーネズミたちの姿を“図鑑みたいに”並べて見られます。
ビジュアルで伝える命の物語、よかったらのぞいてみてください。
@fukumomo3_redlist

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