11年後のレッドリスト|水底で、時間だけが通り過ぎていった

オフリトイズミガイ 地球生物

※このページのアイキャッチ画像は、実際の生物の写真ではなく、AIによって生成されたイメージです。

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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

2014年、オフリトイズミガイ(Gocea ohridana)は、

IUCNレッドリストで【CR:深刻な危機】に分類されていました。

11年たった2025年、最新のステータスは、【CR:深刻な危機】

つまりオフリトイズミガイの状況は「水底で、時間だけが通り過ぎていった」でした。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

参考:https://www.iucnredlist.org/species/155653/4815465

保全か、観光か。世界遺産オフリト湖に揺れる選択

2014年絶滅危惧種:オフリトイズミガイ【CR:深刻な危機】

現在では、オフリトイズミガイが生息しているのは、オフリト湖底に発見されたいくつかの湖底泉の周囲数平方メートルの範囲内だけである。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

2017年頃、世界遺産としての価値が失われてきた。

「危機遺産リスト」に登録すると勧告される。

登録が抹消される可能性で慌てる政府。

オフリト湖は世界遺産に登録されているものの,現在のところ、この種を保護するための特別の保全対策はなされていない。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

違法建築の停止や撤去が行われ、

下水処理施設の改善計画や水質や生態系のモニタリングを強化。

「経済」と「国家のメンツ」が『絶大な観光資源』を国から守った。

レッドリストで見るオフリトイズミガイの”いま”

カテゴリ略称カテゴリ名説明
EX絶滅絶滅したと考えられる種
EW野生絶滅飼育下などで生存している種
CR深刻な危機極度に絶滅の危機にさらされている種
EN危機非常に絶滅の危機にさらされている種
VU危急高い絶滅の危機にさらされている種
NT準絶滅危惧近い将来絶滅の危機にさらされている種
LC低懸念絶滅危惧(CR・EN・VU・NT)の条件を満たしていない種
DDデータ不足十分な情報がないため評価できない種
NE未評価未評価の種

最後に

これを読んでみて、どのように感じましたか?

「世界遺産は大切だろ?」

と、政府の表面を評価?

「よかったけどなんかモヤモヤする…」

と、政府の考え方に不信感?

感じ方は、千差万別あると思います。

しかし、ナショナル・プライドの力で世界中の生物たちは振り回されている。

あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。

オフリトイズミガイに、あなたの5分が届くことを祈ります。

fukumomo3_photo


インスタでは、オフリトイズミガイたちの姿を“図鑑みたいに”並べて見られます。
ビジュアルで伝える命の物語、よかったらのぞいてみてください。
@fukumomo3_redlist

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