11年後のレッドリスト|森の奥で、小さく鼓動が続いていた

オブライエンテンニョゲラ 地球生物

※このページのアイキャッチ画像は、実際の生物の写真ではなく、AIによって生成されたイメージです。

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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

2014年、オブライエンテンニョゲラ(Celeus obrieni)は、

IUCNレッドリストで【CR:深刻な危機】に分類されていました。

11年たった2025年、最新のステータスは、【VU:危急】

つまりオブライエンテンニョゲラの状況は「森の奥で、小さく鼓動が続いていた」でした。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

参考:https://www.iucnredlist.org/species/22731646/131330745

80年の沈黙を破って、再び森に現れた鼓動

2014年絶滅危惧種:オブライエンテンニョゲラ【CR:深刻な危機】

オブライエンテンニョゲラにとってもっとも深刻な脅威は、セラード(ブラジル高原のサバナ)にある生息地の破壊である。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

1926年にブラジルで1羽が採集される。

多くの専門家は、すでに絶滅したと嘆いた。

2006年、なんと80年ぶりに生きた個体が再発見される。

大豆などの農作食肉生産、パルプ親維産業、インフラ開発のため、セラードは年々、本来の状態を大きく失ってきた。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

再発見されたものの、生息地は極めて限定的。

絶滅の一歩手前である【CR:深刻な危機】に分類される。

2018年までに、広い範囲の点在が確認され【VU:危急】に引き下げられれた。

レッドリストで見るオブライエンテンニョゲラの”いま”

カテゴリ略称カテゴリ名説明
EX絶滅絶滅したと考えられる種
EW野生絶滅飼育下などで生存している種
CR深刻な危機極度に絶滅の危機にさらされている種
EN危機非常に絶滅の危機にさらされている種
VU危急高い絶滅の危機にさらされている種
NT準絶滅危惧近い将来絶滅の危機にさらされている種
LC低懸念絶滅危惧(CR・EN・VU・NT)の条件を満たしていない種
DDデータ不足十分な情報がないため評価できない種
NE未評価未評価の種

最後に

これを読んで、どのように感じましたか?

「世界は広いね〜」

と、楽観視しますか?

「セラードの減少は止まってないよね?」

と、現地の状況が心配になりましたか?

感じ方は、十人十色あると思います。

しかし、このキツツキは、特定の竹林があるセラードでしか生きられない生物である。

あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。

オブライエンテンニョゲラに、あなたの5分が届くことを祈ります。

fukumomo3_photo


インスタでは、オブライエンテンニョゲラたちの姿を“図鑑みたいに”並べて見られます。
ビジュアルで伝える命の物語、よかったらのぞいてみてください。
@fukumomo3_redlist

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