11年後のレッドリスト|静かな海に、希望が一つ浮かんだ

Dermochelys coriacea 地球生物

※このページのアイキャッチ画像は、実際の生物の写真ではなく、AIによって生成されたイメージです。

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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

2014年、オサガメ(Dermochelys coriacea)は、

IUCNレッドリストで【CR:深刻な危機】に分類されていました。

11年たった2025年、最新のステータスは、【VU:危急】

つまりオサガメの状況は「静かな海に、希望が一つ浮かんだ」でした。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

参考:https://www.iucnredlist.org/species/6494/43526147

見えない脅威に囲まれて|オサガメを追い詰める海の現実

2014年絶滅危惧種:オサガメ【VU:危急】

営巣地の減少,釣り糸や漁業用制による誤った捕獲、漁船との衝突、食用目的の卵の採集、好物のクラゲとまちがえて誤飲した廃プラスチックによる消化不良などが、世界中のオサガメの生存をおびやかす要因である。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

毎年およそ800万トンから1,200万トンのプラスチックごみが、新たに海に流出。

ジャンボジェット機(ボーイング747)約5万機分の重さに相当する。

毎分、ごみ収集車1台分のプラスチックが海に投棄される。

ウミガメとウミガメ由来製品の利用は多くの国で禁止されている。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

推定、海に蓄積されたプラスチックごみの総量は、1億5,000万トンを超える。

そして、2050年までに、海のプラスチックの重量が魚の総重量を超える。

2060年には、海洋プラスチック流出量が現在の約3倍に達する可能性。

レッドリストで見るオサガメの”いま”

カテゴリ略称カテゴリ名説明
EX絶滅絶滅したと考えられる種
EW野生絶滅飼育下などで生存している種
CR深刻な危機極度に絶滅の危機にさらされている種
EN危機非常に絶滅の危機にさらされている種
VU危急高い絶滅の危機にさらされている種
NT準絶滅危惧近い将来絶滅の危機にさらされている種
LC低懸念絶滅危惧(CR・EN・VU・NT)の条件を満たしていない種
DDデータ不足十分な情報がないため評価できない種
NE未評価未評価の種

最後に

これを読んでみて、どのように感じましたか?

「俺、捨ててないけどね?」

と、プラスチック全体を見ない?

「石油依存をやめないと…」

と、化石燃料の使用が不安?

感じ方は、いろいろあると思います。

しかし、手に取れるプラスチックの他に、170兆個を超えるマイクロプラスチック粒子も浮遊している。

あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。

オサガメに、あなたの5分が届くことを祈ります。

fukumomo3_photo


インスタでは、オサガメたちの姿を“図鑑みたいに”並べて見られます。
ビジュアルで伝える命の物語、よかったらのぞいてみてください。
@fukumomo3_redlist

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