11年後のレッドリスト|森の深くで、静かに追いつめられていた

オオバマホガニー 地球生物

※このページのアイキャッチ画像は、実際の生物の写真ではなく、AIによって生成されたイメージです。

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こんにちは、fukumomo3_Photo(@fukumomo8_com)です。

2014年、オオバマホガニー(Swietenia macrophylla)は、

IUCNレッドリストで【VU:危急】に分類されていました。

11年たった2025年、最新のステータスは、【EN:危機】。

つまりオオバマホガニーの状況は「森の深くで、静かに追いつめられていた」でした。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

参考:https://www.iucnredlist.org/species/32293/68104718

森の取引所に立たされた命

2014年絶滅危惧種:オオバマホガニー【VU:危機】

カリブ海のマホガニーやホンジュラスのマホガニーが過剰な伐採によって商取引から消えてしまってから、オオバマホガニーがこの属で取引上もっとも大切な種になっている。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

マホガニーは、美しい赤褐色の光沢を持つ。

そして、加工しやすく寸法安定性も高い。

古くから人々の暮らしを支える。

しかし、商取引関係者の誰もが懸念しているように、保全活動を強めない限りこの種も同じように商取引から消滅することになるだろう。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

昔は、使う人が木を倒し加工した。

いつからか、木は商売になり産業となった。

そして、資本家の皆が「黄金の木」と呼んで崇めた。

レッドリストで見るオオバマホガニーの”いま”

カテゴリ略称カテゴリ名説明
EX絶滅絶滅したと考えられる種
EW野生絶滅飼育下などで生存している種
CR深刻な危機極度に絶滅の危機にさらされている種
EN危機非常に絶滅の危機にさらされている種
VU危急高い絶滅の危機にさらされている種
NT準絶滅危惧近い将来絶滅の危機にさらされている種
LC低懸念絶滅危惧(CR・EN・VU・NT)の条件を満たしていない種
DDデータ不足十分な情報がないため評価できない種
NE未評価未評価の種

最後に

これを読んでみて、どのように感じましたか?

「ダメならチーク切れば?」

と、代わりの木を倒しますか?

「人と木は時間軸が違うのにね…」

と、数百年かけて育った木を憐れみますか?

感じ方は、十人十色あると思います。

しかし、樹々は、人類のための資源ではなく、森の生態系を守る生物であり命です。

あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。

オオバマホガニーに、あなたの5分が届くことを祈ります。

fukumomo3_photo


インスタでは、オオバマホガニーたちの姿を“図鑑みたいに”並べて見られます。
ビジュアルで伝える命の物語、よかったらのぞいてみてください。
@fukumomo3_redlist

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