過去の記録 おっさん犬とふたり旅|第一話:雪国の保護施設で、おっさん犬と目が合った日
私は45歳にして、人生に迷っていた。迷ったというより、どこへ向かえばいいのかすら分からなくなっていた。ある春の日、相方に手を引かれるまま訪れた保護施設。そこで出会ったのが、ひとり静かに私を見つめる、ミニチュアダックスの「ライム」だった。同じだった。人生に行き場をなくし、助けを求めていた。これは、そんな私とおっさん犬が、一緒に旅に出た話だ。運命なんて信じていなかったけれど、きっとこれは、何かの巡り合わせだったんだろう。
