過去の記録

過去の記録

犬との思い出アルバム|保護施設で出会った命

春の日の午後、相方に手を引かれて訪れた雪国の保護施設。軽い気持ちの見学のはずだったのに、あいつと目が合った瞬間、私の中の「なにか」とつながった。ミニチュアダックスのダップルで、名前は「ライム」。吠えるでもなく、にこやかに、この時を知っていたかのように。このページは、そんなライムと出会った“始まりの日”を記録するためのものです。そしていつか、誰かが「保護犬と暮らしてみようかな」と思ったとき、ほんの少し背中を押せる一枚になればと願っています。
過去の記録

猫と私の時間旅行|第二話:キス魔と寝起きをともにして

朝目覚めると、顔のすぐ横で「ゴロゴロゴロゴロ」と低音の幸せなサウンドが鳴っている。目を開けると、そこには「トラ」の顔がある。いや、正確には、顔というより「鼻」がある。寝起きの私の顔に、ぺろっと一舐め。舌のザラつきとぬくもりが混じり合い、目覚まし時計より確実に起きる。少し遅れて「ライム」が、私の股間を枕にしたまま伸びをする。これが、私の朝の目覚めである。
過去の記録

野良犬・黒と少年の釣り日記|第二話:三本木と錦鯉とニワトリの家

待ってましたの夏休み。小学生だけど、毎日が本気で忙しい。朝の3時に起き、懐中電灯と虫かごを持って、三本木へと走る。家から自転車で数十分。用水路の脇に自転車を止めると、まだ誰も来ていないのがわかる。誰かが先に来ていれば、必ずそこに自転車があるからだ。
過去の記録

おっさん犬とふたり旅|第二話:佐渡島への妄想と期間限定主夫のキッチン

名古屋から連れてきた三分割のシーカヤックを、ついに作りはじめた。理由は、アパートのベランダでは作り切れなかったからだ。4ミリ厚の合板で作られたキットのシーカヤックをガレージに並べて、ライムと二人、腕を組んで眺める。ちなみに、ライムは腕を組んでいない。完成したら、ライムと一緒に佐渡島まで漕いでいく予定だ。
過去の記録

インコと私|第一話:飛び去った思い出と、共に生きる選択

小桜インコではないが、インコを母が飼っていた記憶は強い。父が大きな木製の古い冷蔵庫を改造し、鳥小屋を作った。その中で、母は数十羽のインコを飼っていた。卵が生まれ、雛に孵り、母は毎日、割り箸の先を削った自作の餌やり棒で雛の口を開き、ふやかした餌を押し込んでいた。私はその横で、「ね〜!やらせて〜!」と駄々をこねていた。
過去の記録

文鳥と私|第一話:手乗りじゃなかった“文鳥”

文鳥との付き合いは、小学校のときからなので、長いというか、もはや腐れ縁だ。環境がよかったのか、悪かったのかそれはわからないが、私の行動範囲内に、自転車ですぐに行ける鳥と熱帯魚の店があった。そして、あの「ニワトリがソファーでテレビを見ている家」に住むお友達がいた。お友達はこのお店の常連で、ほぼ毎日通っていた。そんなある日、私もそのお店に遊びに行った。そして出会ったのが、「手に乗らない文鳥」だった。
過去の記録

熱帯魚と私|第一話:ニワトリの家で始まったグッピーライフ

熱帯魚との付き合いは長い。きっかけは、親戚のおじさんからもらった熱帯魚のセットだった。せっかくもらったものの、何を飼育しようか悩んでいたところ、あの「ソファーでテレビを見ているニワトリがいる家」の友達に相談した。すると、友達は満面の笑みで「グッドタイミング!増えたからもらって!」と言いながら、ビニール袋いっぱいのグッピーを私に渡してきた。こうして、私のグッピーライフは突然始まった。
過去の記録

アローカナと私|第一話:飛ぶニワトリと幸せの青い卵

ニワトリが飛ぶと初めて知ったのが、アローカナとの出会いだった。我が家のニワトリ小屋を開けると、そこには放牧場が広がっている。アローカナが来るまでは、1メートルほどの柵を設置し、隣の畑に入らないようにしていた。岡崎、名古屋、烏骨鶏彼らはニワトリらしく、飛べない。しかし、アローカナは違った。それを知ったのは、隣の畑のおばあさんの悲鳴だった。
過去の記録

烏骨鶏と私|第一話:白い羽の小さな茶色い卵

烏骨鶏と出会ってから10年が経ち、つい最近、その幕を下ろした。最後の烏骨鶏が死んだからだ。特に悲しいわけではない。ただ、この10年間の思い出を残しておきたくて、こうしてエッセイを書いている。烏骨鶏の「うこちゃん」と出会ったのは、雪国のとあるペットショップだった。
過去の記録

名古屋コーチンと私|第一話:産む命、産まされる命

名古屋コーチンと暮らして10年になる。最初に迎えた「名古屋」はもういないが、彼女が残してくれたミームや素敵な思い出は、今も私の中で生き続けている。この名古屋コーチンという種は、とにかくおとなしい。怒ったところを見たことがない。見た目は、ぽっちゃりしていて、ほっこりとした雰囲気を持ち、後ろ姿を見ていると抱きしめたくなるような「おちり」をしている。